この記事の内容

- 妊娠糖尿病について
- 妊娠糖尿病の検査方法
- 私が実際にした、血糖値測定とインスリン注射
- 妊娠糖尿病を改善するための方法
妊娠糖尿病には3パターンありまして、私は①でした。
(②③は重度な状態なので、より血糖を厳密に管理する必要があります。)
- 妊娠中は血糖値が上がりやすくなるので(※)、その影響で一定の基準を超えた場合
- もともと糖尿病の人が妊娠した状態(糖尿病合併妊娠)
- 妊娠前は診断されていなかったけど、もともと糖尿病があったかもしれないという状態
妊娠中に胎盤からでるホルモンの働きでインスリンの働きが抑えられ、インスリンが効きにくい状態になり血糖が上がりやすくなる。
(インスリンとは、すい臓で作られるホルモンのことで血糖を下げる働きがあります。)

この記事では、①の場合のみ説明します。
2010年に妊娠糖尿病の診断基準が変わり、厳しくなりました。
病院で妊娠糖尿病と言われた時は初めて聞く病名でかなり焦りましたが・・

今は基準が厳しいから妊娠糖尿病と診断される人が多いけど、ちゃんと食事に気を付けてたら大丈夫ですよー。
と言われ、完全に油断をした私はインスリン注射まで経験する羽目になりました・・
遺伝的な要因がかなり大きいので、特に糖尿体質の人は生まれてくる赤ちゃんや母体の為にもできる事はしっかりやりましょう(反省)
ちなみに私は出産後に数値はおさまったので、今は特に測定など何もしていません。
しかし妊娠糖尿病になった人は妊娠糖尿病にならなかった人に比べ、約7倍の高頻度で糖尿病になりやすいので、その後も定期的な検診が必要だそうです。
目次
妊娠糖尿病になると起ること

- 赤ちゃん
巨大化
産むとき大変。
低血糖
普通よりも多量の血糖が胎盤を通じて胎児に供給されているため、赤ちゃんの血液中の糖分が少なくなる。
その他
流産、形態異常、心臓の肥大、多血症、電解質異常、黄疸、胎児死亡など - 母体
妊娠高血圧症候群、羊水量の異常、肩甲難産、網膜症・腎症およびそれらの悪化
妊娠糖尿病になりやすい人
- 肥満
- 家族に糖尿病の人がいる
- 高齢出産(35歳以上)
- 尿糖の陽性が続く場合
- 大きな赤ちゃんを産んだことがある人
- 原因不明の流産・早産・死産の経験者
- 羊水の量が多い
- 妊娠高血圧症候群の人、もしくは過去に既往がある人

私は2つ当てはまりました。
検査方法
血液検査や尿検査で異常がなければ行わない病院もあるらしいです。

(ごはんは食べてもOK)
①甘い炭酸水を飲む
②1時間後採血
再検査
75gブドウ糖負荷試験
(前日21時~検査まで絶食)
①採血
②甘い炭酸水を飲む
③1時間後採血
④2時間後採血
妊娠糖尿病確定
空腹時100㎎/dl
1時間値180㎎/dl
2時間値150㎎/dl
病院によって設定している基準値に違いがあるそうです。

すきっ腹に甘い炭酸水を飲むのがかなりきつくて吐きそうになった・・
妊娠糖尿病と診断されたら
毎日血糖値測定をする

- 一日4回、血糖値を測定する
(起きてすぐと、毎食2時間後) - 自己管理ノートに血糖値を記入
- 何を食べたか記録する
- 定期的に病院に行って専門の先生にアドバイスをしてもらう
(食事の写真を撮ると説明しやすい) - 病院で、血糖値について勉強する
- 血糖値が高いと、先生からインスリン注射の圧をかけられます・・

1~3は毎日しなければなりません。
結構大変。


消耗品なので追加で買わされて毎回1万円くらい払ったような気が・・
(本体はレンタルだったので、出産後返却しました。)
- 採血部位を消毒用エタノール綿で消毒する。
- 測定器にセンサー(血を吸わせる使い捨てのチップ?的なもの。写真左下)をセットしてスタンバイ。
- 針を刺して血を出す。
- センサーに血をつけると測定器に血糖値が表示されるので自己管理ノートにメモ。
血糖値測定の感想
裁縫で指を刺した時くらい血が出ます。
指先は怖いので、手のひらの下の方で採血していました。
最初は怖かったけど、慣れるとわりと平気。
輪ゴムでパチッとした時くらいの痛さです。
血の量が少ないとエラーが出て初めからやり直さないといけないので、思いっきり刺しましょう。
仕事中や外出中も測定しないといけないので、荷物がかさばって大変でした。
食生活に気を付ける

毎日血糖値測定をして、正常値に収まるように努力する。
<妊娠中の正常値>
食事前100mg/dl以下
食後2時間120mg/dl以下
食べる順番
野菜→汁物→魚や肉→ご飯
の順番で食べると血糖値の急激な上昇を防ぐことができます。
食べる回数
1日3食ではなく、5食にして1度の量を減らすと良いと先生からアドバイスされました。
食事内容
- 良質なたんぱく質をメインにバランスよく。炭水化物は控えめに。
- 野菜は毎食しっかり食べる。(ドレッシングは糖分が低いものを選ぶ)
- 野菜だからと言ってなんでもたくさん食べていいわけではない。
(じゃがいもやレンコンなど糖分が多い根菜もあるので、食品の糖質量をきちんと勉強する) - 食事の前に水溶性食物繊維をとると血糖値の上昇をゆるやかにしてくれると言われています。
その他
- 腹八分目
- ゆっくりよく噛んで食べる
- 寝る前や遅い時間は食べない
- 適度な運動をする
- 遺伝的な要因が大きいので、食生活をどれだけ頑張ってもあまり数値に変化が出ない人もいます。

ストレスを溜め込まないように地道に自己管理を。
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管理栄養士が栄養管理をし、新鮮な食材を使用して自社工場で手作りしています。
冷凍で届くので食べる時はレンジでチンするだけ。
自分で糖質を管理しようと思ったら大変なので、こういうサービスはとてもありがたいですね。
ご飯を我慢できない人へ
普通のご飯と比べて、糖質とカロリーが大幅カットできます。
野菜やこんにゃくなど、別の原材料から作られた商品と違い、米粉を原料にしたお米はTRICEだけ。
研がずに水と一緒に炊飯器に入れて、普通にスイッチを押すだけで美味しく炊き上がります。
とにかく種類が多い!
パンやチョコレートなどのスイーツが多いですが、その他に和洋中の麺類やスープ、冷凍総菜、調味料など
「これが低糖質なの!?」
と思う食品がたくさんあります。
毎日インスリン注射を打つ

医師にインスリンが必要だと判断された場合、一日3回(毎食前)自分でインスリン注射を打ち、血糖値を下げます。


- 消毒用エタノール綿で消毒する。
- 本体に使い捨ての針をセットする。
- ちゃんと液が出るか少し出して確認する。
- 単位設定ダイアルを医師に言われた数字に合わせる。
(液体の出る量を設定できる。私は最小の2だった。) - 注射部位(お腹、太もも、二の腕等)に注射針を垂直に刺す。
- 注入ボタンを単位設定ダイアルがゼロになるまで押す。
- 注入ボタンを押したまま針を抜く。
- 注射部位は揉まず、エタノール綿で押さえる。
- キャップをして冷蔵庫へ。
インスリン注射の感想
私は太ももに刺していました。
全然痛くない時と、結構痛い時があります・・
これはもう完全に運です。
外食時も食事前に注射を打たないといけないので、どこで打とうか毎回悩みました。
私はトイレで注射をするのはちょっと嫌だったので、席で目立たないようにサッと打ってました。
血糖値測定とインスリン、毎日コツコツ頑張ってましたが
お腹の赤ちゃんはみるみる成長し、37週の時点で推定体重は3,500gに…
(平均2,800〜3,000g)
これはヤバいとさすがに焦ったけど、うっかり38週でフライング出産。
実際は、3,100gでした!
結果オーライ・・?
ちなみに、妊娠中の体重増加は12kg。
(私の体形で理想体重増加は7~12kg程度)
まとめ

妊娠糖尿病は3パターン
- 妊娠したことにより一時的に血糖値があがりやすくなって基準値を超えた場合。
- もともと糖尿病の場合。
- 妊娠前から診断されていなかったけど、もともと糖尿病があったかもしれないという状態。
妊娠糖尿病になると
- 赤ちゃん
巨大化、低血糖、流産、形態異常、心臓の肥大、多血症、電解質異常、黄疸、胎児死亡など - 母体
妊娠高血圧症候群、羊水量の異常、肩甲難産、網膜症・腎症およびそれらの悪化
検査方法
甘い炭酸水を飲んで採血し、血糖値を測定。
妊娠糖尿病を改善するために
- 毎日血糖値測定をする。
- 専門の先生からアドバイスや指導をしてもらう。
- 毎日の食生活を気を付ける。
- それでもだめならインスリン注射で血糖値を下げる。
妊娠糖尿病と診断されたおかげで専門の先生からしっかりアドバイスをしてもらえたり、毎日の血糖値測定で
「私はこれくらいのメニューを食べるとこれだけ血糖値が上昇するんだな」と知る事ができたので、結果的に良かったと思います。
出産までしっかり血糖値管理してサポートしてもらえました。
しかし針が痛い!
1日何回も決まった時間に針刺しまくり・・
そして増える医療費・・
日ごろからの健康管理が大事ですね。